これ1本で料理が完成する 傑作ピーラー
人につい話したくなるヨシタ手工業デザイン室のピーラー。馴染みのある「むく」という方法でスルスルと野菜が刻めて、料理を1品完成させてくれる優れものです。
■もっと早く出合いたかった3種のピーラー
ヨシタ手工業デザイン室のピーラーを知っていますか?
料理の年月を重ねるほど、結局、包丁のほうがラクで……となりがちなキッチン道具。けれど、このピーラーはそのハードルさえも越えて、副菜づくりの手間を軽減してくれるのです。
▲左から、ピーラー、千切りピーラー、細千切りピーラー
▲千切りピーラー
ピーラーは全部で3種類あります。
1)ピーラー
これは野菜の皮むきのためのお決まりのピーラー。皮を剥くように平面にむくことができます。
2)千切りピーラー
11本の刃で野菜を細長くスライスすることができます。キャロットラペ、きんぴらごぼう、しりしりなどの料理に向いています。使い方はピーラーと同じ。
3)細千切りピーラー
刃の数は23本。千切りピーラーよりも細くスライスします。
▲野菜の断面によって仕上がりの細さはさまざま
■ふたつの千切りの違いはこんな感じ。キャロットラぺ、かきあげ、サラダをより短時間で
千切りピーラーと細千切りピーラー。「細千切りピーラー」のほうが細く、それぞれのピーラーでスライスするとこんな感じです。
▲左は細千切り、右は千切り。両方のピーラーとも、力加減や野菜の断面によって仕上がりが変わります
「細千切り」は、大根のつまをつくるのに最適。均一すぎず、歯ごたえも残した絶妙な細さです。
ドレッシングとの絡みがよいので、即席のサラダにも向いています。
「千切り」はキャロットラぺやにんじんのしりしりなど。
どちらもピーラーに合った料理をみつける楽しさもあります。
■短時間でパパっと仕上げる
電動機械ではなく「手」ならではの加減で、仕上げられるのがピーラーのよいところ。身体の重心に近いところで作業ができるから、パパっと作業ができます。
▲千切りは焼きそばや炒めもの、ふだんの料理にも
▲工具のようだが、安定感がある
■金属加工の街、新潟燕三条生まれ。一生使いのピーラー
ステンレス製のピーラーは、頑丈で安定感があります。
シンプルなフレームのつくり。棒状のステンレス材を平らにプレスし、機械で折り曲げ加工されています。
フレームは3種共通。刃を取り換えられるので一生もののピーラーです。箱付きなのでギフトにもおすすめです。
▲ピーラー(皮むき刃)
▲千切りピーラー
▲細千切りピーラー
■使い心地を追求して
「手で触れ五感に感じることを大切にしたい」という普遍性を大事にしながら、ものづくりを行うヨシタ手工業デザイン室。
つくり手であるプロダクトデザイナーの吉田守孝さんは「手を動かし道具や素材との対話から気づき着想したい」という思いから、生活用品をデザインしています。
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《おいしいつくり手》手で考えるキッチン道具 /ヨシタ手工業デザイン室 𠮷田守孝さん
SHOPPING MEMO
ステンレスラウンドバーシリーズ
サイズ:長さ12.8 × 幅5.8 × 高さ9.5㎝
重量:約60g
材料:ステンレス
製造:新潟県燕三条