ポケットのように持ちたい。まるで風をまとうような軽やかさ
しなやかな白樺の木の皮でしっかりと編まれた白樺かごは、時間の経過をゆっくりと感じさせ、日常のひとつひとつを丁寧に大切にしたくなるようなやさしい空気をまとっています。そんな吉岡綾子さんの作品の中から「白樺樹皮クラッチバッグ/ポシェット(2Way)」をご紹介します。
■持つとあたたかくやさしい気持ちになるバッグ
自然に対する憧憬の思いが感じられる、吉岡綾子さんの白樺バッグ。所々のディティールに素材への愛情が宿っているような表情をしています。
綾子さんが長い時間をかけてデザインを完成させたオリジナルのクラッチバッグは、モダンだけれど、デザインに無理がなく佇まいが自然。持っていると、使い勝手を越えた自由があります。
ポケットのように持ちたい、まるで風をまとうような軽やかさです。そして、ほんのりあたたかい。
▲コーディネート/上:スタッフ私物 下:[BUNON]Embroidery Tuck Pants
▲留め具の1枚皮は編みながら縫い留めてあります
▲留め具は松の根っこを削って
■白樺の木がそっと寄り添ってくれるようなやさしさ
かごに触れるとしっとりと柔らかく、植物であることを感じられ、日々の暮らしの中で白樺の木がそっと寄り添っていてくれるような、そんなやさしい気持ちにさせてくれます。
▲コードは取り外しができるようになっています
ぎゅっと編まれた綾子さんの白樺バッグは、ずっと握って持っていたいような持ち心地のよさを感じます。白樺の皮はまるでしなやかなレザーのようです。
■肩に下げても、クラッチのように手で持っても
ミニマルなサイズのバッグは、財布、ハンカチ、スマホが収納できるくらいの大きさ。文庫本も横にして無理なく入ります。
シナノキの樹皮を撚って作られたコード付きなので、肩に下げてもクラッチバッグのように手で持っても、2通りの持ち方ができます。
▲手づくりの品のため個体差があります。色味や細かな仕上がりなど他にはない一点ものならではの味わいがあります
■お手入れは水拭きとオイルで保湿
白樺の樹皮は水拭きが可能。汚れてしまったり、乾燥を感じたら、濡らした布でやさしく拭いたり、年に1~2回水拭きとオイルで保湿するとしっとりします。
<手入れの仕方>
1. 牛革の部分を避け濡らした布でやさしく拭きます。
2. 水分を拭き取り風通しの良い場所で自然乾燥。
3. オイル(植物油)を布に含ませ、やさしく拭きます。オイルは浸透しやすいグレープシードオイルがおすすめだそう。ミツロウクリームもより保湿力を高めます。
▲ワンハンドルの白樺かご。左から「浅め」「深め」「やや深め」
■日々の暮らしに自然や森を感じられるように
「白樺にふれることで、森の中にいるように、静寂の中で風の唄が聴こえるように、そんな素敵な時間を届けたい」と、白樺かごを編みつづけている綾子さん。
mori + ayaco yoshioka は、作品を通じて森とつながって欲しいという願いを込めて名付けられました。
しなやかな白樺の木の皮でしっかりと編まれた白樺かごは、時間の経過をゆっくりと感じさせ、日常のひとつひとつを丁寧に大切にしたくなるようなやさしい空気をまとっています。
▲綾子さんの新たな活動「FACTOREM(ファクトーレム)」をスタートした最初のアトリエ
綾子さんはこんなふうに話します。
「白樺の樹皮にふれると不思議と気持ちがスッと落ち着いて、やさしい空気に包まれます。森とつながることは、地球、そして宇宙とつながること。
写真提供:mori + ayaco yoshioka 13、15枚目
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《つくり手ファイル》白樺にふれることで森の中にいるように/mori + ayaco yoshioka 吉岡綾子さん
SHOPPING MEMO
材質:白樺樹皮・松の根っこ・シナノキの樹皮・牛革
サイズ:横幅約26㎝×高さ約13㎝×奥行き3.5㎝ ひもの長さ約120㎝
重さ:約180g
※木の皮でできていますのでやさしくお取り扱いください。
※白樺かごは天然素材で手づくりしているので、一つ一つ形やサイズが違います。
※自然のものですので色の違いやはがれ、多少の傷や割れがありますが、使用するには差し支えありません。
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