春の風と花びらをまとうように

■花の蕾のような丸み
しっとり華やかな牡丹の花の蕾をイメージで形づくったブラウス。▲ブラック、モデル身長166cm
可憐で優美な女性を表す花「ピオニー」と名付けられたブラウスは、肩にかかる袖が花びらのよう。▲オフ
裾からのぞく腕に、奥ゆかしさを感じます。首元はバンドカラーで、ぐるりと囲むようにギャザーがあしらわれています。
ノースリーブだけど、羽織のように肩周りを隠してくれます。
裾にはゆるくゴムが入っており、空気を含んで涼やかな着心地。
丸みを帯びた、独特なシルエットを実現しています。
後ろにたくさん並んだボタンがかわいらしい印象です。

■エレガントな空気をまとって
経緯に色の異なるシルクと、細番手のリネンの配列させて、シボ感のある細かいチェックに織ったシルクリネン。
ドレープとわずかな光沢があり、ドライで軽いエレガントな仕上がりです。
色はオフとブラックの2色です。▲左:オフ、右:ブラック
■2020ss”cross the line”
susuriの2020ssコレクションのタイトルは”cross the line”。そのテーマについて、デザイナーの齋藤さんはこう伝えます。
「先行きへの不安を抱えつつも力強く様々な文化を内包し膨らむ湿潤な街、香港。そこに暮らすエレガントで奥ゆかしく、誠実で健気な男女が出会い、別れるまでの、儚げで脆く、危うく張り詰めた恋の記憶の映画 “花様年華“。
戸惑いや高ぶり、慈しみと慰めなど1つではない感情を同時に抱えてすれ違った記憶を振り返り、虚しさに切なくなるさま描いた映画をイメージして、甘美で曖昧、密やかに優雅。
男と女の観念や古典とモダンなどスタイルの交錯という、susuriが目指してきた記憶を辿って、さらに次の一歩を踏み出す新しい形を目指し、中国の柄、果物や植物の色などをヒントに淡いコントラストでまとめ、伝統的な仕様のスリットに人々のすれ違いが現代の分断を重ねたシーズンです」
SHOPPING MEMO
素材: リネン 59%、シルク 41%着丈 70cm、身幅 50cm、肩幅 35.5cm、袖丈 61cm
素材の特性上、ネップやシワ、ヨレや畝、があります。