いよいよ、年の瀬。今年の年末年始は厳しい寒さといわれていますね。そんなとき、電気毛布を頼りにするという方もいるのではないでしょうか。
先日、寝具店ではラテックスのベッドパッド「ミルフィトッパー」を初紹介して、多くのお客さまに注目いただきました。
▲マットレスの上にのせるだけのミルフィトッパー。体圧分散性が高まり、腰痛が改善されます
そんななか「ミルフィトッパーは電気毛布と一緒に使うことが出来るのか」というお問い合わせが届きました。
こちらは日本ビラベック発の新商品。メーカーとしての回答は、高品質のラテックスフォームは-60°Cから+60°Cの範囲の温度に安全に耐えることができるため、最高温度が40℃程度の電気毛布であれば使用することは安全な範囲。
しかし、ビラベック藤橋さんの睡眠環境診断士としての個人的な見解としては、使用はお進めしませんということでした。
電気毛布や電気敷き寝具の使用は心臓に負担をかけ、心筋梗塞の原因となる場合も。寒冷地でどうしても使用したい場合は、お布団に入るまでの時間、寝具内をあたためることを目的に使用し、布団に入ったら電源を切って休んだ方がいい、と見解をお話しされました。
入眠後は自然なあたたかさをめざすのが大切。睡眠中に快適とされる寝床内温度は32~34℃、湿度は50%±5%が目安。そこに電気毛布が加わるということを考えると、なかなかこの温度に調節していくのは難しいという印象があります。
とはいえ、寒いのは耐えられません。睡眠中は自らの熱を源にして布団(空気)をあたためていくので、そんなときに頼りになるのは、しっかり断熱してくれるウールの掛けものやベッドパッドであったり、羽毛布団の存在です。
寒い思いはして欲しくないけど、快適に安心して眠れる環境……そんなことを考えると身体をちゃんとあたたかくしてくれる自然素材の寝具の魅力に気づかされるのでした。
というわけで、電気毛布派の方はぜひ眠る前までの使用で、布団に入ったらスイッチをオフにして眠ることをおすすめします。
今年もみなさま、ありがとうございました。よいお正月をお迎えください。
スタッフみやした