生命力の象徴、ヤドリギのクラバットピン

■生命力の象徴、ヤドリギをモチーフに

落葉樹が葉を落とす頃、高木の上に姿をあらわし冬の情景をつくるヤドリギ。その姿は生命力の象徴として、古くから親しまれています。

そんなヤドリギの葉をモチーフに、銀粘土でつくられたクラバットピン。手でひとつひとつ形づくる古橋さんの作品は、ヤドリギの肉厚でやわらかな葉質まで伝わってきます。▲中央には艶やかな実がついています

まるで陽の光に向かって葉を伸ばしているかのよう。金属でありながら、植物のしなやかさやあたたかみを感じます。

銀粘土がつくり出す陰影と、手作業でしかつくれないゆらぎ。ふたつとないヤドリギのクラバットピンは、自分だけのお守りのよう。

▲見つめていると、葉が実を守っているようにも感じますね

■印象の異なる、2種類の仕上げ

ヤドリギのクラバットピンは「燻し有り」と「燻しなし」の異なる仕上がりの2種類をつくってもらいました。

葉の形もひとつひとつ違いがあるため、じっくり見比べてくださいね。

▲左／燻し有り、右／燻しなし

●燻し加工有り

燻し加工により、陰影がはっきりとして見えます。葉や実の重なりがより深みのある表情。

▲左から、燻し有りA、燻し有りB、燻し有りC

▲左から、燻し有りA、燻し有りB、燻し有りC

●燻し加工なし

やわらかく光りを受け止める、やさしい印象のシルバー。加工なしのものも、時とともに味わい深く変化していきます。

▲左から、燻しなしA、燻しなしB、燻しなしC

▲左から、燻しなしA、燻しなしB、燻しなしC

■胸元にそっと花を挿すように

もともとクラバットピンはネクタイを留めるためにつくられたものですが、ジャケットの胸元、ストールや帽子の装飾品としても素敵です。

▲襟元や胸元に。（燻し有りA）

▲ストールに留めて。（燻しなしC）、指輪／アナベルのリング

クラバットピンにはキャップが付いているので、安心して挿すことができます。

■植物や人、さまざまなかけ合わせから生まれるもの

植物そのものを写すほか、手でこねてかたちをつくったり、シリンジで模様を描いたり、様々な制作方法がある銀粘土。

古橋さんは表現したい草花に合わせて技法を選び、この世にひとつだけの装身具や道具を制作します。

活動名を「Furuhashi michiko」作品を「kakeawase」とし、庭や道端に咲く植物、時を重ねた道具、さまざまなものや人との出会い、それらがかけ合わせた作品をつくります。

■関連記事

古橋さんへのインタビューも合わせてご覧ください。
≪つくり手ファイル≫銀粘土に花を写して／古橋路子さん

SHOPPING MEMO

素材 :銀粘土
サイズ : 全長約8～9cm　約5g　（個体差あり）

※手づくりのため個体差があります。
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