ハンドバッグのようにシンプルなあけびかご
使い込むほどに味わいが増し、濃く、艶のある飴色になっていくあけびかご。大切に使うと、何十年でも使えるものです。
「駒型細目こだし編み 小」はハンドバッグのような持ちやすいサイズ。コンパクトながらに収納力のあるかごです。
■使い込むほど味わいの増す、育てるかご
青森県のあけびは色が濃いことが特長で、とくに若木山のあけびは良質なものとして知られています。最初はあけび蔓そのままの薄茶色ですが、使えば使うほど艶が出てきて飴色に変化していきます。
県内で採れるあけびの量は年々減っているそうで、これからますます貴重なものになるかもしれません。一生もののかごとして、自分だけのあけびかごを育ててみませんか。
日々の手の脂で艶が増していくので、かごを撫でるのも日々のお手入れとしていいそうです。
▲ゆったりとした細目こだし編み
良質なあけびと確かな技術で編まれたかごはとても丈夫。大切に使うと親子二代、三代と使い続けられます。
▲じゅうぶんにマチがあります
▲持ち手が固定されず動くようにつくられているのが、青森のあけびかごの特長の一つ
丁寧に隙間なく巻かれた持ち手は、ずっと触っていたくなる心地よさ。持ってみると、見た目以上にしっかりとしていてとても丈夫。
▲しっかりと巻かれた持ち手
▲かごの縁取り
▲底部分は目の詰まった並編み
かごの内側、編み目の隙間から漏れる光は、かごの表面とは違った魅力を見せてくれます。
▲底の編み目まで美しく
■コンパクトだけれど高さがあるので水筒も楽々
コンパクトなサイズのかごの中では高さのあるデザイン。貴重品に水筒、日傘など、普段の持ち物はしっかり入ります。
▲真ん中のかごが駒型細目こだし編み 小です
▲同じくらいのかごと比べると高さがあります
▲収納力のある四角い形
■繊細で古風な四角いデザイン
上品さの中に凛とした表情を感じさせるコンパクトなかご。
細目の編み目に四角いかたちは、甘めのワンピースに合わせると、その凛々しさが浮き彫りに。
▲もちろん和服にもおすすめです
ずっと眺めていられる繊細な編み目は、見る角度や照明によって表情を変えます。かごの置き場所を変えて、いつもと違う表情を探してみてください。
▲かごは自立するのでさっと置いただけでもなんだか様になります
▲眺めているといつもと違う美しさに気付くことも
■青森の貴重な自然の恵みと手仕事
1949年に青森県弘前市で創業した宮本工芸では、蔓細工の職人がほとんどいなくなってしまった現在も、昔から伝わる技術を守りながら職人の手仕事によってあけびかごを制作しています。
岩木山に自生するあけび蔓は、収穫できる色味や形状、長さなど、その年によってさまざま。一つとして同じものはありません。だからこそ、職人の経験が活きてきます。
材料であるあけび蔓もつくり手である職人も、時代の変化に伴い少なくなってきている現在。美しくて丈夫なかごは失われるには惜しく、何とか受け継いでいきたい手仕事です。
■関連記事
つくり手の宮本工芸へのインタビューもぜひ合わせてご覧ください。
《つくり手ファイル》素材そのものの美しさを引き出す、かごづくり 宮本工芸
SHOPPING MEMO
材質:あけびの蔓
サイズ:W約22cm(最も幅広の部分)×H19cm×D12cm 、持ち手約31cm
重さ:300g
※あけびかごは天然素材で職人が一つ一つ手づくりしているので、形や多少の仕様が違うことがあります。
※自然のものですので色の違いやはがれ、多少の傷や割れがありますが、使用するには差し支えありません。
※画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なる場合があります。
お手入れ方法
●ほこりが付いた場合は、小箒やたわしなどで目に沿って軽く払ってください。
●水に濡れた場合は風通しのよいところで陰干しをし、よく乾かして保管をお願いします。