後姿も美しい、ポーチのようなティッシュケース
《つくり手ファイル》革のある暮らしをデザイン/Lille og Stor
■革でティッシュを包み込む
これはnysの底面(写真下)と上面(写真中、上)を並べたところ。革をきれいに折りたたんだ底面だけ見ると、ティッシュケースのようには見えません。
革製のティッシュケースといえば、底面のないボックス型でカポっとかぶせるイメージだったのですが、nysはそれとは違います。
その美しい丸みを帯びたデザインは、しなやかなヌメ革の特性を活かして生まれたもの。一枚の革をくるりと丸めて、サイドをたたみツメを穴に差し込むつくり。そこには縫い目も接着もなく、モダンな佇まいです。
革って自由自在。色んなかたちになってくれるんだと教えてくれるプロダクトです。
■見えないところも美しい理由
なぜ目に触れない底面まで美しいのかというと、「ポーチ」をイメージしたのだそうです。
nysとはデンマーク語でくしゃみのこと。花粉症シーズンや風邪のシーズン、止まらないくしゃみにティッシュが手放せなくなる時ってありますよね。
ならば、ポーチみたいなかたちにして持ち歩けばいいのでは?実はそんな遊び心も隠されています。
おすすめはビニール包装のティッシュですが、薄型であればボックスタイプでも大丈夫です。
▲セットする時は、こんな風に横からさっと入れます
▲ティッシュの量が多めの時は、一度開いてからセットするといいですよ
■同じものは1個もないから
nysに使用している革には個体差があるので、一つも同じものがありません。
生きている間にできた傷跡も、使用に差し支えがなければそのまま利用しています。多くのプロダクトはこれらを隠すようにして商品化しますが、敢えて隠さずにそういったことも受け入れたモノづくりをしています。
またモノになっても生き続けるように素のままで仕上げられているので、使う人によって育ち方が違うのも魅力の一つです。
色は「black」「brown」「camel」の3色をご用意しています。お好みに合わせてお選びください。
▲black
▲brown
▲camel
■新しい何かをもたらすプロダクト
Lille og Storは吉金淳さんと吉金矢子さんによるブランドです。
ともにデンマークで学んだ二人がつくるプロダクトは、どれも発想力豊か。シンプルでありながら新鮮なデザインは、新しい発見や創造性をもたらしてくれそうです。
▲写真提供:Lille og Stor
Lille og Storとはデンマーク語で、小さいと大きいを意味します。
「コドモトオトナヲカンガエル」をコンセプトに子供と大人、あらゆる世代で共有できる、シンプルでボーダレスなアイテムを手がけています。
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SHOPPING MEMO
素材:牛ヌメ革
色:ブラック、ブラウン、キャメル
サイズ:約23×12×5cm
※革本来のキズや血筋などのスジ、毛穴のような跡が見られる場合があります。
※色落ちや、色移りの可能性、摩擦や水濡れにより、汚れやシミができる場合があります。
※画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なる場合があります。