ぽんぽん弾むひし形文様のチェアシート
イタリアのサルデーニャ島で古くから継承されてきた織布をルーツに、インテリアやファッションアイテムを展開しているブランド「ANTOTE(アントテ)」。ホームコレクションの中から、丸い粒がぽんぽんと弾むユニークな手機織のチェアシート ROMBETTIをご紹介します。
■点描画のような織で表現された幾何学文様
クラシカルで趣あるインテリアに仕上げてくれる、ANTOTEのチェアシート。サルデーニャ島で数百年と受け継がれた歴史ある織布や技法に、現代の手法とアイデアを加えてつくられています。
ANTOTEのデザイナー Antonello Tedde(アントネッロ テッデ)は、ブランドのルーツである島の内陸で育ちました。時代や生活様式が移り変わる中で、島の職人だけでは限りが見えていた伝統をブランドを通じて継承し進化させています。
▲カラーは4種類。左から フラックス×ブラック、ダークトープ×アプリコット、オークル×クリーム、ブラック×クリーム
サルデーニャの伝統的な織技法のひとつ「ピビオーネ」で匠に表現された幾何学文様が特徴のチェアシート。
▲ぽんぽんと点描画のような織で表現された小さなひし形文様。仕上がりには一枚につき2~3時間かかります
ピビオーネとは島で育つぶどうの名前で、その小さな房に似ていることが由来。編棒を用いて横糸を丸めながら、手作業で丁寧に織り上げています。▲コットンやリネンの素朴な風合い、素材感が感じられます
また、Antonello は伝統の幾何学柄の中で特に「ひし形」を好んでいて、コレクション多くの図案で描かれています。
▲ブラック×クリーム
▲オークル×クリーム(リネンバード別注カラー)▲ダークトープ×アプリコット(リネンバード別注カラー)▲フラックス×ブラック
■Antonelloの哲学。アイデアと伝統を結びつけて
幼いころから針仕事とおしゃれへの関心が強かったというAntonello。島の大学で経済学を学んだ後、言語やステレオタイプの壁を越えてロンドンの芸術大学に進学します。
ファッショントレンドを牽引するロンドンでの多岐に渡る学びは、Antonelloのファッションと経済の知識と関心をより高めました。
Antonelloはファッションデザイナーへと前進し、故郷サルデーニャに伝わる織布を新しい表現で汎用するブランド「ANTOTE」を立ち上げます。
▲Antonelloが長年大切にしている伝統柄の古いベッドカバー。汎用性の豊かさと色褪せないモダンさが感じられます
Antonelloが育った島の内陸には、他国からの侵略を逃れて移り住んだサルデーニャ人の歴史があります。控えめなモノクロの服を着用し、閉鎖的でつつましく伝統的な暮らしを続けました。
Antonelloの母もモノクロのファッションばかりで、それはとてもシックな着こなしだったそう。
地中海の島へ抱かれる鮮やかなイメージとは対照に、ANTOTEのコレクションの多くは、黒と白を基調とする洗練されたデザインが特色。アイデンティティと伝統のバックグラウンドがトリビュートされています。
Antonelloの拠点はロンドンですが、商品の生産は全て島で担われています。一部の工程に機械を導入しながらも、環境に負担の少ない伝統的なものづくりを保持しています。
▲このようにじっくり、じっくり織っています
▲エネルギーを使わない伝統の手織機
▲熟練した職人による手仕事の複雑さが伝わります
ブランドの取り組みは伝統の多様性を伝える活動となり、島と人の暮らしを豊かにしています。
写真・動画提供:ANTOTE(14~20枚目)
SHOPPING MEMO
イタリア製 サイズ:35x35cm
ブラックxクリーム、オークルxクリーム、フラックスxブラック:リネン50% コットン50%
ダークトープxアプリコット:コットン100%
※天然素材のため、使用や洗濯時の摩擦により毛羽立ちが発生します。
※お手入れは専門店でのドライクリーニングをおすすめします。
※ハンドメイドのためサイズやつくりに個体差があり、部分的に甘織が見られる商品です。
※濃色は摩擦や水濡れにより、色落ち・移りすることがございますのでご注意下さい。
※織地、パイル地の引っ掛かりにご注意ください。
※素材と織りの特性上、毛玉や糸の飛び出しが発生する場合があります。無理にひっぱららず、内側へ織り込んでいただくようお願いします。
※商品をご覧になりたい場合は、エンベロープ西宮店、名古屋分室、及びリネンバードのショップへ事前にお問い合わせください。
※画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なります。