濃淡のある筆致。スルスルとペンが走る書き心地
フランス生まれの老舗HERBINのガラスペンは、濃淡あるおおらかな筆致でスルスルと書けます。ねじれが施された長めのボディと、グリップのふくらみが特徴。はじめての1本にもおすすめなバランス感に優れた傑作です。
■試し書きで実感する書きやすさ
エンベロープでガラスペンをご紹介する最初のきっかけになったのが、HERBINつむぎの書き心地。インクを軽くつけ、いざ書いてみるとスルスルとペンが走り、あらわれる柔らかな文字と書き心地に感動を覚えました。
その書きやすさは、紙をいくつか試してみても変わらず安定。紙を削るような感じもなく、文字は表情豊か。アナログ的だけど、そばに置いて日常で気軽に筆をとりたくなる、そんな使いやすさがあります。
▲木のプレートは[J.FURNITURE]リムプレートオーバル
■インクの濃淡を味わう、HERBINのつむぎ
ほかのガラスペンを試してみてわかったのは、HERBINの特徴がインクの濃淡を楽しめるおおらかな筆致。文字の太さは、極細、細、中、太、極太と5段階あれば、使う人など筆圧によって変わりますが「中」と「太」を行き来するようなイメージです。
▲スタッフ同士で試し書きをしてみたら、あまりの書きやすさに筆が止まらずたくさん書きました。インクはトロピカルコーラル
ガラスペンはペン先をインクにさっと浸すと、溝によってインクを吸い上げることで文字が書けるという構造(この仕組みを毛細管現象と呼ぶそうです)。はじめてでもインク垂れの心配はいりません。インクに一回つけるだけでハガキ半分の文字量を書くことができます。
▲文具界隈でガラスペンは「万年筆の不合理をなくし、筆のように使える」そんなふうに言われているそうです
■清楚で涼しげなカラー
デザインはねじれが施されたボディと涼しげなカラーがマッチし清楚な印象。すらりとした長めの軸はグリップ部分に丸いふくらみがあり、トップにかけて細くなっています。
カラーはコーラル、サーブル、ターコイズ、ブルー、クリアの5種類から。
▲ぷっくりとふくらんだ玉ねぎ型のペン先
「コーラル」
「サーブル」
「ターコイズ」
「ブルー」
「クリア」
▲「HERBIN」のロゴが入ったブラックのボックスに入れてお届けします
■インクをつける、書く、洗う
ガラスペンは、水彩絵の具を使うように「インクをつける」「書く」「洗う」の3ステップで、はじめてでも簡単に使えます。
1.インクをつけます
はじめに紙、インク、ガラスペン、水を入れたコップを用意します。次にガラスペンをインクのボトルに直接つけます。
2/3ほどつければ、インクが勝手に吸い上がります。ペン先がボトルの側面につくと、ガラスペンが汚れて手にインクがつきやすいので注意しましょう。
2.実際に書いてみましょう
ペン先にインクをつけたら、書いてみます。テクニックは必要ないほど簡単ですが、少しずつペン先を回転させながら書いていくと、インクの出方が一定になりやすいです。インクがなくなったら、ボトルにつけてまた書きます。
3.書き終わったら水で流します
書き終えたら水につけてすすぎ、インクを流します。インクの色を変えるときも同じように流し、水が汚れていたらかえるようにしてください。ペン先にかなりインクが残っていたら、水で洗う前にティッシュでぬぐうときれいに洗えます。
■書きもの好きスタッフが使ってみました
文具やガラスペンのプロたちに選び方を聞くと、まず1本目で大切なのは好みのデザイン、次に握りやすいものを、との声が。
手の大きさの異なる書きもの好きなスタッフ3名にHERBINつむぎのガラスペンの感想を聞きました。
※手の大きさは縦は手首と手の境目から指先まで、横幅は小指の外側から親指と人差し指の間を計測
スタッフほしな
手の大きさ:小さめ 縦の長さ15cm 横幅7cm
「水彩画のような濃淡が表現できるところが面白いなと思いました。ペン先の角度やちょっとした筆圧の違いでいろいろな文字が書けます。
私の手のサイズでも、書き続けていて重かったり疲れる感じはありませんでした。初心者にも書きやすく、なめらかな使い心地です」
スタッフもりかわ
手の大きさ:中くらい 縦の長さ17cm 横幅7.5cm
「ほどよい太さの字が書けて、よく使っているペン(0.5~0.7ぐらい)に近い字が書けました。
持ち手が太くなっているので、少し持ちにくいかな?と思ったけれど、実際はすべりにくく、安心感がありました。インクのもちがよいので、便箋を使った長文の手紙を書く時に使いたいです」
スタッフこやま
手の大きさ:大きめ 縦の長さ18cm 横幅7.5cm
「ハリオサイエンスのガラスペン2種やGlass Studio Handと比べて手の大きさが合っている感じがしました。グリップ部分のねじれは、力が入れやすく、書いた感じも一番書きやすかったです」
■世界中で愛されるインクとシーリングワックスの老舗
HERBIN(エルバン)は1670年にパリで創業し、ルイ14世在位時代から続く、古くから愛されてきたシーリングワックスとインクの老舗です。
ガラスペンはハンドクラフトによる一点もの。自然や風景から着想を得た美しい色のインクにも定評があります。
HERBINのはじまりは、船乗りだったJ.エルバンが買い付けた材料からシーリングワックスの質を飛躍的に高め、のちに欧州王室の御用達に。ガラスペンのほかに万年筆やノートなども展開しています。
SHOPPING MEMO
素材:ガラス
重さ:17g
サイズ:長さ20㎝ 軸幅1.6㎝(最大)
※一点ごとつくられるため、個体差がございます。
※オンラインの画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なる場合があります。