波のような入れ口の曲線に見惚れる、コンパクトなあけびかご
リング手の丸みに沿った入れ口の曲線や縁の様子など、シンプルだからこそ編み目のうつくしさが際立つ一作。深さがなく浅めなので、あづま袋をさりげなく忍ばせて使うのも素敵です。
■丸いリング手が特徴的なコンパクトなかご
コロンとした四角いかごに丸いリング手が付いたコンパクトなかご。ベーシックな「並編み」で編まれ、持ち手のリングのかたちに沿って入れ口は波のようにラウンドしています。
小振りでコンパクト、シンプルだからこそ編み目の美しさが際立つ一作です。
■横に広いことで整理がしやすい
横長のかごは深さがないため、取り出しやすいのがポイント。あまりたくさん詰め込まず、さらっと持つのがよいでしょう。
▲持ち手は固定されず動くようにつくられています
他のかごに比べて浅めなので、あづま袋を入れて使うのもおすすめです。コーディネートに合わせたカラーや柄で変化を出すのも楽しそうです。
▲左から、リネンのあづま袋 スティールブルー、パナレアフラックス
■リネンのワンピースやブラウスとも好相性。飴色への変化も楽しんで
小振りでコンパクトなのでリネンのワンピースやブラウスなど可憐なスタイルとも好相性。天然素材同士で相性がよく、装いを選ばずに使えます。
特徴のある丸いリング手はお着物に合わせるとアクセントになってくれそうです。
見れば見るほど、思いのまま巧みに編まれているあけびのかご。青森県のあけびは色が濃いことが特長で、とくに若木山のあけびは良質なものとして知られています。
シンプルなかごは使えば使うほど艶が出てきて飴色に変わっていきます。そんな変化もぜひ楽しんでください。
■使うことで艶が生まれる。素材を活かす、手仕事
江戸時代、湯治客への土産物からつくり始められた青森の蔓細工。
1949年に青森県弘前市で創業した宮本工芸では、蔓細工の職人がほとんどいなくなってしまった現在も、昔から伝わる技術を守りながら職人の手仕事によってかごを制作しています。
工程には長年培ってきた技術が詰まっており、素材を活かしたシンプルで上品なかごは親子何代にもわたってお使いいただけます。
いちばんのお手入れは使うこと。自然の皮脂によって艶が生まれます。手で撫でながら、経年変化をお楽しみください。
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つくり手の宮本工芸へのインタビューもぜひ合わせてご覧ください。
《つくり手ファイル》素材そのものの美しさを引き出す、かごづくり 宮本工芸
SHOPPING MEMO
材質:あけびの蔓
サイズ:約W27×D14.5cm×H19.5cm(持ち手まで約H31cm)、持ち手約30cm
重さ:約250g
※あけびかごは天然素材で職人が一つ一つ手づくりしているので、形や多少の仕様が違うことがあります。
※自然のものですので色の違いやはがれ、多少の傷や割れがありますが、使用するには差し支えありません。
※画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なる場合があります。
お手入れ方法
●ほこりが付いた場合は、小箒やたわしなどで目に沿って軽く払ってください。
●水に濡れた場合は風通しのよいところで陰干しをし、よく乾かして保管をお願いします。