Envelope Select|【かご展2024】[SUKOYA 迫田希久]Burk 大

北欧に伝わる、洗練されたキャニスター

スウェーデンの古くからの生活を伝えるように、伝統的な技術で白樺のかごをつくる迫田希久さん。カラフルな蓋に心惹かれる、精巧につくられたキャニスター「Burk」をご紹介します。

丸(グレー) SOLD OUT
丸(ピーコックグリーン) SOLD OUT
丸(白) SOLD OUT
*価格は消費税込みの金額です

■趣深い、伝統的な白樺のキャニスター

はっとするような色の蓋が目を引くキャニスターは、白樺の樹皮と松の木でつくられています。やわらかな雰囲気に包まれながらも凛とたたずむ姿は、北欧の森に立つ白樺そのもののよう。しっとりとした肌ざわりが、使うたびに癒しを与えてくれます。
古くから伝わる技法でつくられた作品ですが、どこか新鮮な感じがします。時代を越えて受け継がれるものに心惹かれるのは、なぜなのでしょうか。

現代のような機械や科学技術がなくても、知恵や経験によってつくり出されるもの。その偉大さと美しさに感動を覚えます。▲Burk制作の様子

■毎日の楽しみを閉じ込めて

白樺は、抗菌性と湿気を通しにくい性質を持っています。しっかりと密閉されているキャニスターは、直接コーヒーやお砂糖、小麦粉などの粉物を入れてお使いいただけます。▲約200gのコーヒー豆がしっかりと入りました

蓋は、ひとつひとつ手作業でしっかりと合わせられているので密閉性が抜群。
▲蓋を開けた瞬間にコーヒー豆の香りが一気に広がり、密閉性の高さを感じました

長期保存をするものではなく、なるべく毎日使う物にご使用ください。今回エンベロープが選んだカラーは

・鮮やかなのにシックで深い色合いのピーコックグリーン
・スモーキーで部屋なじみが抜群のグレー
・しんしんと雪の降る冬の森を感じさせる白

の3色です。▲左から、ピーコックグリーン、グレー、白

思わず見入ってしまう蓋のカラーは、迫田さんがスウェーデンで感じたことやイメージを表した色。眺めていると、北欧の風景が目に浮かんでくるような色使いが素敵です。
▲左から時計回りに、ピーコックグリーン、グレー、白

■1ミリ以下の世界。精巧につくられた作品

可愛らしい姿の裏には、熟練の技術が隠されています。伝統的な手法や製作法にこだわり、接着剤を一切使わずすべてのパーツがぴたりとはまるように設計されています。
丸い刃物で形づくったパーツを、光が透過するまで薄く削ぎ落してはめ込みます。外側と内側、計2枚の樹皮をくるりと合わせて。底には松の木が使われています。▲樹皮の厚みに合わせ、ひとつずつつくっています

蓋も底と同様に、ボディに合わせてひとつひとつ、すこしずつ調整しながらつくります。
▲ナイフで削った模様が浮かび上がり、つくり手の跡が感じられます

天然素材を使用しているため、表情がそれぞれ異なります。また、使用上に問題がなければ傷やこぶもそのまま使用しています。どんな個体が来るのかは、届くまでお楽しみにしていてくださいね。▲白樺の生きた証のように、美しい個性として作品にも表れています

白樺は使っていくうちに、徐々に飴色に経年変化していきます。▲左:約1年使用したもの、右:新しいもの

永く使い続けてほしいという迫田さんの考えから、壊れてしまったらお直しをしていただくことが可能です。(破損個所等によってはお直しできない場合もあります。)

■水洗いができます

白樺の樹皮は耐水性があるため、水洗いが可能です。やわらかいスポンジを使ってさっと水洗いをした後は、乾いた布で水分をぬぐい、よく乾かしてからご使用ください。Hast Korgar

抗菌作用もあるので、同じものを入れる場合には洗わずに繰り返し使用しても問題ありません。香りが気になる方は、種類ごとに異なるキャニスターをご用意ください。

また、表面が乾燥してきたと感じたら、ハンドクリームを塗ってお手入れしてください。食品を載せたり、入れる面には蜜蝋、サンフラワーオイル、エゴマオイルの使用をおすすめします。
お道具立て

■先人の教えをいまに伝える

家具製作を学ぶため留学したスウェーデンで、伝統的な生活や伝統工芸を学んだ迫田希久さん。そこで出会った素材が白樺でした。▲白樺の樹皮を処理しているところ

スウェーデンにおいては、寒い冬に耐えられる貴重な木材。家具はもちろん、生活雑貨や建材にも使われ、白樺はなくてはならない存在です。そんな自然の恵みに感謝を示し、一度収穫した木材は余すことなく使用するのだといいます。▲スウェーデン・ダーラナの冬の風景

迫田さんの作品では、使用上問題がなければ傷やこぶも、その白樺の個性として生かしています。作品に使えない部分も燃料に使用するなど、伝統を大切に、森への感謝を忘れないようにしているそう。

森の中で暮らし、伝統工芸を学んできた迫田さんだからこそ伝えられる先人の知恵、技術、当時のライフスタイルの感覚。伝統的な形や製法を出来るだけ失わないように、という誠実な作品づくりにも表れています。はるか昔からつくられていたものが、いまの暮らしにもきちんと馴染む。そんな伝統工芸の偉大さに出合わせてくれる作品をつくっています。写真提供:SUKOYA 迫田希久(4、20、21、23枚目)

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《つくり手ファイル》北欧の暮らしに根付く白樺のものづくり/SUKOYA 迫田希久さん

SHOPPING MEMO

材質:白樺樹皮、松
サイズ
口部分:約11cm×8cm、高さ:約17cm(蓋含む)
重さ:約210g

※天然素材で手づくりしているので、一つ一つ形やサイズが違います。
※自然のものですので色の違いやはがれ、多少の傷や割れがありますが、使用するには差し支えありません。
※画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なる場合があります。

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