LISETTE-シャトル織りの妙技
リゼッタがコレクションにえらんだ日本ホームスパンの幾何学模様の生地。
甘撚りの太番リネンとコットン糸を縦横に織りあわせることで、それぞれが出す糸の光沢や
ゆっくりと人の手で織るようなスピードで織ることでつくりだされるふっくらとした柄の美しさが魅力です。
まずはぐっと近寄って生地をご覧ください。
リゼッタのホームページに掲載された
日本ホームスパンを訪れたときのおはなしはこちら
北上山脈と奥羽山脈のあいだ 耳を澄ますと宮沢賢治の「星めぐりの歌」が遠く風に運ばれて聞こえてくるようなそんな田園風景が広がる岩手県の花巻市。
日本ホームスパンを訪れたのは新緑が眩しい爽やかな風が心地よい季節。
リゼッタの冬のコート地が丁度かかる時期にお邪魔した。
ションヘルといわれるゆっくりとした織機の音が鳴り響く機場には
100年以上使っている手織機2台、シャトル機7台があり、つねに下工程があるためそのうちの4台が常にフル稼働している。
シャトル機はいわゆる手織りの機械の動きを自動化したもので、ここでは通常のシャトル機のスピードをさらに落として意匠糸や撚りの甘い糸を生地にしたてているため、目に見えるスピードで横糸がはしる。
その織機には常に人がつききりで目をひからせ作業していても1日に1台25mしか織れない。
現代には似つかわしくないゆっくりな機で織られた生地は、空気を含んだような手織りのような風合いに仕上がる。
こちらの生地はいささか値がはるのだが、この工程をみれば納得する。
近頃は複雑で高速な日々を過ごすなか、単純で低速だが細やかで繊細な仕事はなにものにも代え難い宝物のような気がする。
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