バイヤーズボイス
その土地ならではの知られざるおいしいものと、それを守っていく取り組みがあること。津久井在来大豆を知ってもらえるきっかけになったらうれしいです。
(エンベロープスタッフわたなべ)
津久井在来大豆は、神奈川県相模原市の農家で昔からつくられてきたいわゆる”地大豆”のひとつ。濃厚な甘さが特長の大豆からつくったきなこは、ひとくち食べるとじんわりとやさしい甘みと豊かな香りが口の中に広がります。
「在来品種」という言葉をご存知でしょうか。土地土地の農家が自家採種し、長い年月をかけて育ててきた農作物のことで、改良品種(奨励品種)と区別してそう呼びます。
在来品種の大豆は「在来大豆」「地大豆」と呼ばれ、全国に約300種存在します。品種改良されていないため生産の手間はかかりますが、味わいがとても豊かで品種・土地の個性が楽しめることから、少しずつ注目されています。
その中のひとつ、「津久井在来大豆」は神奈川県相模原市の農家で栽培されてきた地大豆。一時期つくり手がいなくなり“まぼろし”の大豆と言われていましたが、近年は「地域おこしに」と少しずつ栽培に取り組む農家が増えてきたそうです。
▲左から、津久井在来大豆を使った商品開発を手掛ける豊国屋 岡本さん、生産者の塩脇さん、池田さん
▲収穫時期の大豆
津久井在来大豆の一番の特長は、その濃厚な甘さ。食感もほくほくしているので、「栗みたいだね」と言われることも多いそうです。
調べてみると、ショ糖の含有量が一般的な大豆(エンレイ)は4.24%なのに対して、津久井在来大豆は6.91%。約1.6倍もショ糖が含まれているため、いつもの大豆の味を想像しながら口にいれると、その甘さに驚かされるのです。
▲そのままおやつになりそうなくらい、大豆の味がしっかりと感じられます
また、粒が大きいことも個性のひとつ。一般的な大豆(エンレイ)と比べると、1割ほど大きいため料理に使うと見栄えがします。
そんな津久井在来大豆からつくった「津久井きなこ」は、そのまま食べるとじんわりとやさしい甘みと豊かな香りが口の中に広がります。
国産で、さらに地大豆でつくられたきなこはとても希少。加工品はどんなものからできているか分からないことも多いので、つくられた背景の分かるものは安心して食べられます。
▲ふつうのきなこ餅も、大豆の香りが豊かな特別な一品に
▲酢屋茂の甘酒ときなこをヨーグルトにのせて
牛乳やミルクティーに混ぜたり、バニラアイスやフレンチトーストにかけたり、使い道はたくさん。クッキーやパウンドケーキなどのお菓子づくりにもおすすめです。きなこを通して津久井在来大豆のおいしさを、ぜひ味わってください。
その土地ならではの知られざるおいしいものと、それを守っていく取り組みがあること。津久井在来大豆を知ってもらえるきっかけになったらうれしいです。
(エンベロープスタッフわたなべ)
《おいしいつくり手》昔ながらの在来大豆を守って/豊国屋
《簡単レシピ帖》ほっとする味、甘酒ぜんざい
《簡単レシピ帖》材料2つでできる、きなこ棒
名称:きな粉
原材料名:大豆(神奈川県産・遺伝子組み換えでない)
内容量:100g
賞味期限:1か月以上のものをお届けします
保存方法:直射日光を避け、常温で保存
食品のため、お客様都合での返品・交換は承れません。