食事を引き立ててくれる、懐の深いガラスの鉢
■横から眺めたい、美しいライン
キナリ鉢17cmは、底の直径が約4cmで逆三角形の潔いフォルムが気持ちいい鉢です。横から見ると美しい佇まいが際立ちます。
手仕事ならではのグラス表面のゆらぎは、いつまでも飽きることがなく、手になじみます。複数人数分のサラダや副菜、旬のフルーツを盛ったり、1人分の冷たい麺などにも使いやすいサイズ。▲キャロットラぺに。グラスはラーマカップ。ガラスのある夜の風景
薄過ぎず分厚過ぎず。気兼ねなく使える佇まいと強度を意識してつくられた器は、日常に溶け込みながらも、手にするたびにやさしい高揚感を与えてくれます。
■影まで美しいガラス
「吹きガラスの魅力は見え方が、置かれる環境に左右されやすいところです。自然光や食卓の灯り、またその向きや強弱といった光の受け取り方でさまざまな表情を見せてくれます」と教えてくれたのはつくり手のひとり、加藤 岳さん。▲東屋の真鍮銀めっき29cmにのせて
主にスキ(無色透明)硝子でつくられる器は、注がれるものや盛り付けるものによって雰囲気が大きく変わるそう。置く場所によって見る側を楽しませてくれるので、光の当たるいろいろな場所に置いて眺めてみたくなります。
そして光を受けたガラスからテーブルに映し出される影も、ずっと眺めていたいような美しさがあります。
■ガラスがまとう雰囲気を大切に
ヤマノネ硝子はガラス作家の加藤 岳さんと田中 淳子さんによるガラス工房。
ガラスを吹くことだけでなく、そのほかの工程も大切にしていて、できるかぎり自分たちの手を使って形にしています。例えば主原料である珪砂をはじめとした10種類ほどの原料を日々調合してガラス生地をつくったり、築炉や道具の作製なども。
そこまで手をかけるのには、「シンプルなものが多い分、これらが何となしに品物のまとう雰囲気に作用してくれたら」という想いがあるから。▲吹きガラスならではの跡や気泡、表面の揺らぎも楽しみのひとつ
制作では、ガラスの枠をこえて見聞きしてきたものの積み重ねや、古いものや異素材のもののフォルムやテクスチャーから受ける刺激がヒントになることもあるといいます。また普段、身の回りにあるものをガラスに置き換えて考えるのが、癖になっているのだそう。
手掛ける器に美しさと使いやすさが共存するのも、ガラスが日々の暮らしとともにあってほしいという、つくり手の願いが込められているからなのです。
SHOPPING MEMO
素材:ガラス
サイズ:直径約17cm×高さ約6.5cm
※手づくりのため、ひとつひとつ大きさや形等が多少違い、気泡の入り方やガラスの表情も異なり、黒点が入っていることもあります。お選びいただくことはできませんので、あらかじめご了承ください。
※食洗機、電子レンジ、オーブンは使えません。
※耐熱ガラスではありません。熱湯をいれると割れる可能性がありますので、ご注意ください。
※オンラインの画面の表示の色は、ご利用の環境その他により実際の色と多少異なる場合があります。