火を使わないお灸で、セルフケア
日本の昔ながらの養生の一つである、お灸。興味はあっても火を使うのが心配と躊躇してしまう方もいらっしゃるのでは。「YOJO灸」は火を使わずに水で発熱するお灸。ヘルスアンドビューティブランド「THERA」が開発しました。
■アロマウォーターで焚くお灸
経絡(ツボ)を熱で刺激することで身体に直接働きかけることができるお灸ですが、特にはじめての人にとっては少しハードルが高いかもしれません。
THERAのYOJO灸は火を使わなくてよいので、気軽に試すのにぴったりなのです。
▲お灸に水を含ませると、石灰を原材料とした発熱材が反応して水があたたまります
実はつくり手である「THERA」の橋本真季さんの祖母は鍼灸師。幼いころからおばあちゃんのお手伝いをしながら全身のツボの知識を学び、鍼灸に親しんできました。
「漢方の経路(けいらく)、経穴(けいけつ=ツボ)の考えは、臨床実験で効果が実証されています。針灸はまさに、西洋医学で局部を治療するように身体の気になる部分に直接効果をもたらしてくれます」
お灸のよさについて、そう話す橋本さん。「これからの暮らしにぴったりなお灸がつくりたい」とずっと考えていたそうです。
そんな橋本さんが手掛けたYOJO灸は、初心者でも使いやすいお灸です。
お灸の効果を実現しつつ、火を使わないというのは簡単なことではありませんでしたが、熊本県の坂本石灰工業との出会いがあり試作を重ねた末、石灰の技術を生かしたお灸づくりに成功しました。
■選べる3つのアロマウォーター
ユニークなのが、アロマウォーターがついていること。お灸12個に対し、3本付属しています。
THERAでは精油もつくっているのでその副産物である蒸留水(アロマウォーター)を廃棄せずに活用し、より深いリラックス状態へと導くアイテムとして役立てています。
アロマウォーターは「長野小諸薔薇」、「京都京北黒文字」、「奈良吉野桧」の3種類から選べます。どれも橋本さんが現地に赴き、その土地のこと森のことを聞いて製品化にいたったものです。
「長野小諸薔薇」は、長野県小諸市の標高100メートルの地で無農薬でハーブを育てる「夢ハーベスト農場」の支配人小林拓美さんの畑の薔薇が使われています。
のびのびと育てられた薔薇から抽出したローズウォーターは、華やかで優美な香りがやさしく漂います。
「京都京北黒文字」は京都北山・京北でアロマづくりをするKKファームが手掛けた黒文字を使用。
黒文字は、千利休や豊臣秀吉がその木目の美しさを愛し茶菓子の爪楊枝などに使ったとされる木。心を落ち着かせるその芳香は、アロマ先進国のフランスやイタリアでも驚かれるバランスの香調です。「奈良吉野桧」は、奈良県吉野の製材所で蒸留したひのきを使用。清々しいひのきそのままの香りが楽しめます。
吉野は人工三大美林のある場所。桜で有名な地ですが、ひのきの栽培も盛んなのだそう。
■いつでも気軽に、5分間のリラックス
使い方はとても簡単。家でのくつろぎタイムやデスクワーク中などちょっとした時間に気軽にケアできます。
(1)アロマウォーターの容器のくびれた部分をポキッと割って、中身を小皿に入れます
(2)お灸についている白いシールをはがして、印刷面にアロマウォーターを15秒ほど含ませます。
(3)気になる場所に貼ります。30~60秒ほどで温度が上がります(温熱は約3~5分持続します。もし熱い場合は冷めるまで待つか、お灸の台紙に水を足してください)
お灸を貼る場所は、指圧して気持ちいいと感じる場所でよいそうです。
もし頭痛や冷え、不眠など気になる症状があれば、経穴を示すこちらの「TSUBO MAP」を参考にするとより効果が期待できます。
▲TSUBO MAP(資料提供:THERA)
※火を使わないといっても、熱刺激でツボを刺激するのでどうしても火傷のリスクはあります。もし、熱さやひりひりとした感じがあった場合は、絶対に我慢せずにすぐに外すか移動してください。
■火を使わないお灸を体験してみました
体験した私たちスタッフの声をいくつかご紹介します。
●エンベロープスタッフわたなべ
「肩が痛いと感じるほど凝っている私。頭痛もちでもあるので、どちらにも効くという『風池』に貼りました。
お灸は初めてだったからか1回目は熱くて冷ましてから使いましたが、2回目以降は慣れたのかむしろ熱さが心地よく感じるように。アロマウォーターの香りもリラックスさせてくれます。貼ったあとはつらい痛さがやわらぐので、私のお守りアイテムになりそうです」
●リネンバードスタッフわたなべ
「夜中に起きてしまうほどの胃の不調を感じていたのでおへその少し上にある『中脘』に貼りました。
よほど私のお腹が冷えていたのか熱さは気にならず、優しいあたたかさでほっとしました。しばらくつづけて、体質改善したいです」
●エンベロープスタッフみやした
「眼精疲労、自律神経が気になって『天柱』の位置につけてみました。貼ったあとにゆっくりとあたたかくなって、首のうしろあたりに気持ちよい刺激を感じました」
●お客様サービススタッフわたなべ
「私は火を使うお灸に慣れているのでマイルドなあたたかさに感じましたが、これくらいのほどよさなら日常的に使うのによさそうだと感じました。
火を使うタイプに比べて、気軽にできるのがいいですね。本格的な不調にならないように取り入れるとよいと思います」
■MADE IN JAPANのヘルスアンドビューティアイテム
THERAは留学先で出合ったオーガニックナチュラル製品を広めたいと橋本さんが20代のときに立ち上げた「ALHAMBRA」から生まれたブランドです。
「日本のヘルスアンドビューティとは?」と全国を旅し、橋本さんが生まれ育った土地であり、日本のウエルネスとゆかりが深い奈良の魅力にあらためて気付いたのだそう。その歴史文化や、使用されてきた薬草のことを伝えたいとTHERAは生まれました。
現在は奈良と漢方の仕事をメインに、MADE IN JAPANのヘルスアンドビューティアイテムを手掛けています。
写真提供:THERA(12、13枚目)
SHOPPING MEMO
原材料・素材:長野小諸薔薇/石灰、紙、ウレタン、薔薇蒸留水、京都京北黒文字/石灰、紙、ウレタン、黒文字蒸留水、奈良吉野桧/石灰、紙、ウレタン、桧蒸留水、
内容量:お灸12個、アロマウォーター3本
【使用上の注意】
● 火傷に注意してご使用ください
● 熱いと感じたら我慢せず貼り直しをするか、剥がしてください。
● お肌にピリピリとする熱さや痛み、違和感を感じたら、速やかに外してください。
● お灸の温かさがなくなったら外してください。お肌に貼ったまま放置をしないでください。低温火傷に繋がる可能性があります。
● お肌が弱い方、敏感な方は気を付けてご使用ください。
● 熱さを強く感じない場合も温熱が伝わり低温火傷になる場合がございます。ご注意ください。
● 温熱機器や暖房機器との併用にご注意ください。
● 有熱時、入浴前後、食後1 時間程度のご使用は避けてください。
● お肌の弱い部分や顔面へのご使用の際はご注意ください。
● 熱い場合はお肌に据えず、冷めるまでお待ちいただくか、お灸の台紙に水を足してください。
【次の方はご使用をお控えください】
温熱で湿疹や蕁麻疹の出る方、テープ・絆創膏の刺激に弱い、かぶれやすい方、幼児、ご自身で貼り替えや取り外しのご判断ご対応の出来ない方。
【次の部位へはご使用をお控えください】
粘膜、炎症部位(湿疹・かぶれ・傷口・虫刺され・打ち身・捻挫・腫れ等)、口腔内、貼り・塗り薬の使用部位。
【次の方は医師または薬剤師等、専門家にご相談の上ご使用ください】
医師の治療などを受けている方、薬や化粧品等によるアレルギー症状を起こしたことがある方、妊娠中の方、糖尿病の方、温感および血行に問題をお持ちの方。
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