寒くなったら鍋を囲んで
身も心もあったまる、鍋の季節がやってきました。
友人や家族との集いに、もちろん一人鍋にも
あると重宝するキッチンアイテムをご紹介します。
01.食卓にすっとなじむ、素朴な石灰の鍋
食材の芯までじっくりと熱を伝える、伊賀の土でつくられた鍋。火を止めた後も、優れた保温性で暖かさを保ちます。
職人がひとつひとつつくる、ドーム型の蓋がついて丸みを帯びたかたち。柔らかなホワイトグレーはどんな食器とも自然に調和します。
▲素朴でやさしい雰囲気。トマト鍋やポトフ、洋風鍋に使っても
▲細かな貫入をまとっています。釉垂れによる表情が味わい深い
於福鍋と同じく伊賀焼の盛り鉢。鍋の材料を盛りつけるのにぴったりな大鉢です。
▲飴のようにつやのある「黒飴釉」は、食材の鮮やかさを際立たせてくれます
▲こんな風に、2~3人分の食材を盛り付けて
02.手仕事が光る3つの鍋敷き
エンベロープでご紹介している鍋敷きは種類豊富。出番の多いものだから、同じもので数を揃えたり、様々な素材を集めてみたり。食器を選ぶように、楽しんで欲しいアイテムです。
あけびかごでお馴染みの、宮本工芸が編むあけび蔓の土瓶敷。時々模様のようにあけび蔓の色の差が入るのも、かごバッグではあまり見かけない土瓶敷ならではの味わい。
▲ひとつひとつ異なる表情を楽しめます。薄型なので何枚か揃えても収納場所に困りません
▲於福鍋にぴったり。グラタンなどオーブン料理にも重宝します
どこか懐かしさを感じる、素朴ないぐさの鍋敷き。土鍋のよく似合う佇まいです。厚みがあるのが特徴で、テーブルを熱や傷からしっかりと守ります。
▲小は一人鍋にもぴったりなサイズ。ループが付いていて、フックに掛けられるのも嬉しい
堅牢さ、そして寡黙な佇まい。あつあつの鍋を載せられる、鉄製の鍋敷きです。脚の底にはチーク材が埋め込まれていて、テーブルに熱を伝えにくくする工夫がさています。
▲五徳のようなシンプルなデザイン。調理中、鍋を置くのに五徳がもうひとつあれば……そんな風に思うことってありませんか
03.鍋を囲む食卓に欠かせない、小さな名品
家族や友人とワイワイ、鍋を囲むときに置いておきたいキッチン小物をご紹介します。
持ちやすく、転がらない三角型。しっかり長さがあり取り分けに重宝します。漆の色合いの変化、質感を楽しみながらお使いください。
▲黒漆に朱漆が重なっています。ご一緒に八角箸やれんげもどうぞ
ささっと使えるロール状に巻かれた和晒。食材の水分を取ったり、出汁を漉すのに。取り分けで汚れやすい鍋の食卓をささっと拭いたり、ひとりずつのおしぼりにも。何かと使い勝手がいいんです。
▲ミシン目が入っていて、手でカットするのも気持ちよい
木の枝や葉を焼いた灰をかけて焼いた「土灰」の豆皿。少し青みのある白に、黒い斑点。均一ではない柔らかな表情です。
箸休めの一品や薬味、取り分け用のレードルの置き場所に。デザートのフルーツをちょんっと盛っても。小さいけれど働きものの豆皿です。