今年は9月に入っても暑すぎて、休日もとても外出する気になれず家で過ごす日々でした。
先週、見たい映画やドラマもなくなってしまい、家中も掃除も終わって、やることがないぞ……という日にふと思い出したのが、オクシモロンのお店で割れたり欠けたりしてしまったお皿たちを持って帰って保管していたこと。半年ほど見て見ぬふりをしていましたが、重い重い腰をあげて、金継ぎをすることにしました。
10年ほど前に、荻窪にある書店「6次元」主宰ナカムラクニオさんのワークショップで学んでからは、年に1、2度ほど欠けた器が貯まったタイミングでまとめて金継ぎすることにしています。
パテで埋めて、ヤスリで削って磨いて、新うるしを塗って。この作業をしているとあっという間に6時間ほど経っているのでいつも驚きます。
やり始めるまでが億劫だけど、テレビやスマートフォンに脇目もふらず集中した時間を過ごせて、終わった時には心地よい疲労感。毎回、金継ぎたのし〜!という気分で一日を終えるのでした。
一週間経ち、修復した器たちがやっと乾いたので、これからは我が家の食卓で活躍してもらいます。
(エンベロープスタッフいしかわ)