当店の特別企画「エンベロープのかご展」、もうご覧いただけましたか。
今年は宮本工芸の武田太志さんにご協力いただき、「あけび・山ぶどうかごの図鑑」をつくりました。
津軽の名産品のかごですが、編み方も持ち手も種類が沢山あるんですよ。武田さんがわかりやすく違いを教えてくださったおかげで、見ただけでかごの種類を答えられるようになりました。
名前を覚えると解像度があがるといいますか、区別がつかなかったことが嘘のように見え方が変わるんですよね。
名前だけでなく、もっと深堀りするとつくった人もそれぞれ違います。
「これを編んだ人は70歳の女性で、本当に上手なんですよ」
「このかごはその女性の息子さんが編んだもので……」
そんな風に編み手のことを教えてくれるときの武田さんはちょっと誇らしげでうれしそうでなんだかこちらまでうれしい気持ちになりました。
名前を覚えると、もっと知りたくなってくる——そんな気持ち、ちょっと推し活にも似ている気がします。
ひとめぼれのお買い物も素敵だけれど、じっくり知っていくうちにどんどん好きになる、そんなお買い物の楽しさもあるはず。かご展で「これ!」と思える推しかごと出合えたらうれしいです。
(エンベロープスタッフわたなべ)